ビフォーアフターがリピート率を変える ――“結果の見せ方”で選ばれる院に
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「技術は悪くないのに、リピートにつながらない…」
多くの施術者が感じているこの悩み。
「施術の効果は出ているはずなのに、次回予約に結びつかない」という声は少なくありません。
でも実は、リピート率を左右しているのは“技術そのもの”ではなく、“伝え方”です。
患者様は、体が軽くなった・動かしやすくなったといった変化を感じていても、
それを“客観的に”認識できていないことが多い。
人の記憶は曖昧で、「前より良くなった気がするけど、また戻るかも」という印象のまま次回来院を迷ってしまいます。
そこでカギになるのが、ビフォーアフターの「見せ方」です。
“体感を記憶に残る形で伝える”ことができれば、 施術効果が「気のせい」ではなく「確かな変化」として印象づけられ、リピート率が大きく変わります。
伝わるビフォーアフターには“型”がある
単に「施術前と後で写真を撮る」「軽くなりましたね」と言うだけでは、ビフォーアフターの効果は半減してしまいます。
大切なのは、患者様が自分で気づき、実感できるように導くこと。
ここでは、効果をしっかり“伝わる形”にする3つの型を紹介します。
① 体感型:「自分で気づく」きっかけをつくる
施術直後に「軽くなりましたね」と言うよりも、「今、さっきより腕が上がりやすくなっていませんか?」と問いかけてみてください。
この一言で、患者様は“自分の感覚”として変化を認識します。
この“気づき”がリピートの原点。
施術者が評価するよりも、患者様自身が「変わった」と思う瞬間を作ることが大切です。
② 視覚型:「見てわかる」変化を共有する
写真や鏡を使った姿勢チェックも効果的です。
ただし、単なる“ビフォーアフター写真”ではなく、「右肩の位置がここまで変わっています」「骨盤の傾きが整いました」と、ポイントを一緒に確認すること。
最近では、写真の撮り方にも工夫をしている院が増えています。
たとえばカルッテでは、グリッド線付きで撮影できるカメラ機能を使うことで、
姿勢の傾きや骨盤の位置などを正確に比較できます。
さらに、そのビフォーアフター写真を患者様と共有できるため、「帰宅後にもう一度見返して納得した」という声も多く聞かれます。
このように、ビフォーアフターを“その場で見せて終わり”にせず、自宅でも変化を振り返ってもらうことで、施術の価値がより長く心に残るのです。
③ 数値型:「根拠のある実感」で信頼を得る
関節の可動域、体温、筋硬度、バランス測定など、簡単な計測を施術前後で比べるだけでも十分。
「10度上がるようになりましたね」「体温が0.5度上がりました」など、数値は説得力と再現性を生みます。
定期的に測定することで、患者様自身も“継続の意味”を理解できるようになります。
「戻る」と言われないためのフォロー術
「せっかく整えたのに、またすぐ戻るんです」と言われることがあります。
でもそれは、施術効果が短いのではなく、生活や意識が変わらないからです。
アフター説明では、次回来院までの過ごし方を具体的に伝えましょう。
「今日は骨盤を整えたので、次回まで脚を組まないよう意識してみてください」
「この姿勢を意識すると、いい状態が長持ちしますよ」
こうした一言で、患者様の意識が続き、結果的に再来院の必要性を自分から感じてもらえるようになります。
“ビフォーアフター”を「映え」ではなく「信頼づくり」に使う
SNSでは「劇的ビフォーアフター」が注目されますが、治療院に求められているのは“信頼される変化”です。
誇張や過度な演出ではなく、「この院はちゃんと見てくれる」「説明が丁寧」と感じてもらうことが大切。
それが口コミにつながり、結果的に集客にも寄与します。
また、スタッフ全員で「どう伝えるか」を統一することで、院全体の印象もぐっと上がります。
“写真を撮る人”“説明する人”“共有する人”など、役割を決めてチームで動くのも一つの方法です。
伝える力がリピートを生む
技術が同じでも、「伝え方」で結果は変わります。
患者様に“施術の良さ”を実感してもらうには、その体験を言葉と見える形で届けることが欠かせません。
ビフォーアフターは、単なる記録ではなく「信頼の証」。
日々の施術の中で“伝える力”を磨くことが、結果的にリピート率を上げ、院のファンを増やすことにつながります。
さいごに
ビフォーアフターとは、技術をアピールするための道具ではなく、患者様に「自分の変化を自覚させるコミュニケーションツール」です。
施術の最後の数分を、少しだけ“伝える時間”に使ってみてください。
その積み重ねが、「また来たい」と思われる院をつくります。
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矢野 敦子
