人財が育つ院はこう作る:賃上げトレンドに強い整骨院経営の新常識

廣田 龍典の写真 廣田 龍典
作成日:
更新日:
人財が育つ院はこう作る:賃上げトレンドに強い整骨院経営の新常識

——整骨院が“選ばれる職場”になるために

近年、日本全体で「賃上げ」が大きな潮流となり、整骨院業界も例外ではありません。スタッフにとって給与は重要な判断材料であり、採用・定着にも直結します。

しかし、売上構造が安定しづらい整骨院にとって、給与を“際限なく”上げ続けるのは現実的ではありません。

では、限られた原資の中で、どう賃上げを実現し、優秀な人財を確保し、さらに長く働いてもらえるのか。本稿では、そのための実践ポイントを整理します。

目次

1. 賃上げの本質は「人にしかできない仕事」に絞ること

整骨院における価値の源泉は、施術者の技術と接遇力です。

つまり、“人にしかできない領域”で最大のパフォーマンスを発揮してもらうことこそ、賃上げの原資を生む近道です。

逆にいえば、

  • 電話予約
  • 来院受付のルーティン対応
  • 施術以外の補助業務

といった「人でなくてもよい仕事」を抱え続けている限り、スタッフの負担は増え、離職にもつながりやすくなります。

スタッフの給与を上げたいのであれば、まずは人の時間を本質業務へ集中させる環境整備が不可欠です。

2. DX活用が“スキルの高い人財確保”を加速させる理由

整骨院の採用現場では近年、「業務の効率化が進んでいるか」が求職者の判断基準になりつつあります。

特に若い施術者ほど、非効率な紙文化やアナログ管理にストレスを感じやすい傾向があります。
そのため、以下のようなDX整備は採用力の向上につながります。

  • オンライン予約システム
    → 電話対応の削減、受付スタッフの負担減、ミス防止
  • 電子カルテ
    → 情報共有の高速化、院全体の施術品質維持
  • 勤怠管理・レセプトの自動化
    → 本来の施術時間を確保し、働きやすい環境を作る

DXが進んでいる院は、
「今後成長する組織で働きたい」という前向きな人材から高く評価されます。

3. 高スキル人財の定着に不可欠な“離職率低下”の仕組み

給与を上げても、離職が続けばスキルは蓄積されません。
長期的に院の価値を高めるには、以下のポイントが重要です。

① 成長実感を与える

  • 定期的な技術研修
  • 外部セミナーへの参加支援
  • キャリアパスの明確化

スタッフは「自分の市場価値が上がっている」と感じると、離職率は大きく下がります。

② 評価制度の透明性

賃上げの理由が曖昧だと、かえって不満を生みます。

  • 数値評価と行動評価を明文化
  • 昇給条件を事前共有

を行うことで納得感が生まれます。

③ 業務の過重負担を減らす

DXや動線改善によって業務量が適正化されれば、
「給与は上がったけれど休めない」「負担が増えただけ」といった離職リスクも回避できます。

4. 経費を“人財投資”に振り向けるための仕組みづくり

院の運営費には、

  • 不要な在庫
  • 非効率な広告
  • アナログ作業の時間ロス

など、多くの“見えないコスト”が潜んでいます。

これらを削減し、浮いた資金を人財教育や給与に回すことで、長期的なリターンは大きくなります。

特にDX投資は、
「短期的な負担 → 中長期の利益」 という構造を持っています。

スタッフの給料を上げる財源は、
“売上を増やす”だけでなく、 “ムダなコストを減らす”ことでも確保できるのです。

5. 給与だけではない、「選ばれる整骨院」の条件

整骨院業界の採用現場では、給与は重要ですが、
給与だけでは差別化できない”時代になりつつあります。

求職者が重視するポイントは以下のように多様化しています。

  • 働きやすい環境(DX化・動線・休暇制度)
  • 明確なキャリア形成
  • 学びを支援する文化
  • 院のビジョンや経営理念
  • オーナー・院長の人柄

賃上げはその一部でしかありません。

“働きがいのある院づくり”を総合的に実現できた店舗が、結果として優秀な人財から選ばれる存在となります。

さいごに:賃上げは「しくみづくり」から始まる

整骨院が継続的に賃上げを行い、優秀なスタッフを採用・定着させるためには、

1. 人にしかできない業務へ集中させる
2. DXで効率化し、魅力的な職場環境を整える
3. 離職率を下げる成長支援と評価制度を整える
4. 原資を生むために経費を最適化する

という“仕組み”が欠かせません。
給与を上げることそのものはゴールではありません。

スタッフが成長し、院の価値が高まり、患者様から選ばれ続ける循環を作ることこそ、本質的な目的です。

整骨院業界はこれから、技術・サービス・人財力の総合勝負の時代へと向かいます。
その中で、賃上げは単なるコストではなく、未来への投資にほかなりません。

■ ご案内

整骨院業界におけるDX化は、もはや「業務効率化のための便利ツール」ではありません。

賃上げ原資の確保、スタッフの負担軽減、離職率の低下、そして優秀な人財が集まる環境づくり——そのすべてを実現するための“必然”です

弊社では、整骨院・鍼灸院・サロン向けに以下のシステムを提供しています。

● 予約システム OneMoreHand
煩雑な電話対応を大幅に削減し、受付業務のミスや負担を軽減。
スタッフが“本来の施術”に集中できる時間を生み出します。

● 電子カルテ Kartte
情報共有の精度とスピードを高め、院全体の施術品質を底上げ。
患者体験の向上とスタッフ育成の両立を可能にします。

これらのツールを活用することで、現場の負荷を減らしながら、院としての価値を高めるサイクルを作ることができます。

整骨院の未来は、
技術」×「体験」×「データ
の三位一体で形づくられる時代に突入しています。

あなたの院のDX化は、スタッフの成長と患者満足度を両立し、地域の健康を支える大きな力になります。

📌 詳しくはこちら
👉 https://pr.onemorehand.jp
👉 https://kartte.jp/

廣田 龍典の写真
著者:廣田 龍典

神奈川県川崎市出身。2025年11月末、パパになりました。

2016年に新卒にて株式会社クロスリンクに入社。

求人サイト「キャリさぽ」、予約システム「ワンモアハンド」の営業として約10年間勤め、現在はエバンジェリストとして業界に向けての発信や提供システムの最適化に注力し活動中。


最新の記事

人財が育つ院はこう作る:賃上げトレンドに強い整骨院経営の新常識

人財が育つ院はこう作る:賃上げトレンドに強い整骨院経営の新常識

作成日:
更新日:
院の「メモ文化」が経営を圧迫する――メモ脱却の第一歩とは?

院の「メモ文化」が経営を圧迫する――メモ脱却の第一歩とは?

作成日:
更新日:
LTVとは?必ず押さえたい「お客さんの生涯価値」

LTVとは?必ず押さえたい「お客さんの生涯価値」

作成日:
更新日:
なぜいま整骨院業界にDX化が必要なのか― 生き残り戦略としての「患者中心型経営」の再構築 ―

なぜいま整骨院業界にDX化が必要なのか― 生き残り戦略としての「患者中心型経営」の再構築 ―

作成日:
更新日:

予約システム導入をご検討中ですか?
「ワンモアハンド」なら、
全プラン初期費用無料

企業名/店舗名
お名前
メールアドレス
電話番号
予約システム導入状況

個人情報は、プライバシーポリシーに基づき
厳重に管理いたします。

料金・機能についてなど
お気軽にお問い合わせください

0120 - 489 - 712

受付時間:9:30〜18:00 (土日祝・年末年始を除く)