タスク整理で業務効率化 ― 整骨院の未来を見据えた業績アップの秘訣 ―

廣田 龍典の写真 廣田 龍典
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タスク整理で業務効率化 ― 整骨院の未来を見据えた業績アップの秘訣 ―

整骨院の現場は、一見すると「患者様に施術を行うこと」が中心のように見えます。
しかし実際には、予約管理、カルテ記入、会計、備品管理、院内清掃など、施術以外にも多くの業務が積み重なっています。

こうしたタスクが増えると「忙しく働いている=業績が伸びている」と錯覚しがちですが、実際には疲労やサービス低下を招き、逆効果となることも少なくありません。
中長期的に業績を安定させるには、単に業務量を増やすのではなく、「タスクを整理し、効率化すること」が欠かせません。

本コラムでは、予約システムや電子カルテといったシステム導入に加え、院内でできるタスク整理術をご紹介します。

目次

■業務量増加=業績アップではない理由

「忙しいほど業績が良い」と考えるのは、経営において大きな落とし穴です。
施術の質が低下すればリピート率は下がり、待ち時間や対応の不備が続けば新規患者様の定着も難しくなります。

業務効率を高め、患者様への価値提供に集中できる環境を整えることこそが、長期的な業績アップの近道です。

■タスク整理の第一歩:見える化

業務効率化の出発点は「業務を見える化すること」です。
一日の流れをスタッフごとに書き出してみると、施術以外に多くの作業が占めていることに気づきます。

例:

  • 電話での予約・変更対応
  • 紙カルテの記入や検索
  • 会計処理や領収書作成
  • 備品管理、発注、掃除
  • 患者様への声かけや次回予約案内

この「見える化」を行うだけで、どの業務が時間を奪っているかが明確になり、改善点が浮かび上がります。

■ツールに頼らない院内タスク整理術

予約システムや電子カルテの導入は大きな効果を生みますが、それ以外にも「ちょっとした工夫」で効率を改善できる場面は数多くあります。

1. 院内動線の見直し

スタッフが移動するたびに数秒のロスが発生します。

  • タオルや備品を「施術台ごとに配置」する
  • 施術と会計がスムーズにつながるレイアウトにする
  • ゴミ箱や消毒液を必要な場所に分散配置する

こうした工夫だけで、1日単位では数十分、月間では大きな時間短縮につながります。

2. 業務マニュアル化と役割分担

同じ業務をスタッフによってやり方が違うと、無駄や混乱が生じます。

  • 会計の手順を統一する
  • 電話対応時のフレーズを決めておく
  • 掃除や備品補充の分担をシフト表に組み込む

これにより「考える時間」「確認する時間」が削減され、流れがスムーズになります。

3. 優先順位の明確化(タスクの棚卸し)

「今すぐやるべきこと」と「後でもいいこと」を明確に分ける習慣を持つことが大切です。

  • 緊急かつ重要なタスク(患者対応、会計処理)
  • 緊急ではないが重要なタスク(院内整備、研修)
  • 緊急だが重要でないタスク(急な営業電話対応など)

この整理をスタッフ全員が共有することで、無駄な慌て、すれ違いが減ります。

4. 定型業務のルーティン化

毎日・毎週繰り返す業務を「決まったタイミングでまとめて処理」すると効率的です。

  • 備品の在庫確認は週1回まとめて行う
  • ゴミ出しや掃除は午前・午後の区切りで習慣化
  • SNS投稿やブログ更新は担当日を決めて一括作業

細切れのタスクをまとめることで、集中力が途切れにくくなります。

5. “やらないこと”を決める

効率化は「やることを減らす」だけでなく「やらないことを決める」ことも重要です。
例えば、患者様が混雑している時間帯は電話対応を簡略化し、詳細説明は後で折り返すなど、すべてを完璧に対応しようとしない工夫も有効です。

■ システム活用との相乗効果

こうした院内でできる工夫に加え、予約システムや電子カルテを導入すると、効果はさらに大きくなります。

予約システムの導入で“電話対応疲れ”から解放

整骨院で最も負担が大きい業務のひとつが「予約受付」です。

施術中に電話が鳴れば手を止めざるを得ず、集中力が途切れるだけでなく、患者様にとっても「待たされる」「電話がつながらない」という不満につながります。

そこで効果的なのが予約システムの導入です。
患者様がスマートフォンから24時間好きなタイミングで予約・変更できるようにすれば、電話対応の負担は大幅に減少します。

加えて、予約枠の自動調整機能を活用すれば、ダブルブッキングや空き時間のムダも防げます。

これによりスタッフは本来の施術や患者対応に集中できるようになり、結果としてサービス品質の向上にもつながります。

電子カルテで“探す時間”をゼロに

もう一つ見直したいのがカルテ管理です。紙カルテを使っていると、探す手間・記入の手間・保管場所の確保などが常に付きまといます。

特にリピート率が高い院では、カルテの山から目的の情報を探す時間が積み重なり、大きな非効率の原因となります。

電子カルテを導入すれば、患者様の来院履歴や施術内容を瞬時に呼び出せ、記録もタブレットで簡単に入力可能です。

さらに、予約システムと連携させれば、来院と同時にカルテが自動的に呼び出されるなど、業務の流れが格段にスムーズになります。
「仕組み化+ちょっとした工夫」の掛け算が、整骨院全体の業務を無理なく効率化します。

■ まとめ

整骨院の業績アップは「患者数を増やす」だけでは成し得ません。重要なのは、限られた時間をいかに効率的に使い、施術とサービス品質に集中する環境を整えるかです。

  • 業務を見える化する
  • 動線・役割分担・優先順位を整理する
  • 定型業務をルーティン化する
  • やらないことを決める
  • さらに予約システム・電子カルテで効率を底上げする

これらを積み重ねることで、スタッフの負担は軽減され、患者様満足度が向上し、中長期的な業績アップにつながります。

■最後に

弊社では、整骨院・鍼灸院・サロン向けに以下のシステムを提供しています。

  • 予約システム OneMoreHand
  • 電子カルテ Kartte

両者を連携させることで業務の流れをスムーズにし、スタッフの負担軽減に大きく貢献します。

さらに、公式LINEとの連携機能など、現場に役立つ仕組みも多数実装しています。
タスク整理とシステムをうまく活用し、院内業務を最適化して業績アップを目指しましょう。

📌 詳しくはこちら
👉https://pr.onemorehand.jp
👉https://kartte.jp/

廣田 龍典の写真
著者:廣田 龍典

神奈川県川崎市出身。2025年11月末、パパになります。

2016年に新卒にて株式会社クロスリンクに入社。

求人サイト「キャリさぽ」、予約システム「ワンモアハンド」の営業として約10年間勤め、現在はエバンジェリストとして業界に向けての発信や提供システムの最適化に注力し活動中。


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