予約キャンセルで売上を失わない!治療院が今できる工夫
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治療院やサロンを経営していると、避けて通れないのが「予約キャンセル」や「無断キャンセル」です。
一見、数件のキャンセルは仕方がないと思えるかもしれません。
ですが、積み重なると大きな売上ロスとなり、年間で数十万円以上の機会損失につながるケースも少なくありません。
今回は、キャンセルが売上に与えるインパクトを数字で示しながら、治療院が取り組める具体的な対策をご紹介します。
キャンセルが売上に与える影響を数字で考える
たとえば、こんなシナリオを考えてみましょう。
- 平均客単価:5,000円
- 月間の予約件数:100件
- 無断キャンセル率:5%
この場合、1か月で 5件 × 5,000円 = 25,000円 の売上ロスです。
年間にすると 25,000円 × 12か月 = 30万円。
さらに、月間200件予約がある院ならどうでしょう。
5%のキャンセルで 200件 × 5% × 5,000円 = 50,000円 の損失。
年間で60万円が失われることになります。
つまり「キャンセル率を下げること」は、新規集客に投資するのと同じくらい、いやそれ以上に“即効性のある売上改善策”なのです。
キャンセルを減らすための具体策
1. リマインドを徹底する
- LINEやメールで前日リマインドを送信
- 内容は「ご予約ありがとうございます」「お待ちしています」のような柔らかい表現が効果的
- 実際にリマインド導入でキャンセル率が5%→2%に下がった院もあります
→ この改善で「月200件 × 3%改善 × 5,000円 = 30,000円」増。
年間では36万円の売上アップにつながります。
2. キャンセルポリシーを明文化する
- ホームページや予約画面に「当日キャンセルはご遠慮ください」「無断キャンセルは次回予約をお断りする場合があります」と明示
- 患者さんに「自分の予約枠には価値がある」と意識させる
→ ポリシーを示すだけでも「うっかりキャンセル」が減少。
数字に表れやすい施策です。
3. 次回予約をその場で確定する
- 施術が終わった直後に「次回は○日頃が良いですね」と具体的に提案
- 予約が“患者さんの生活の一部”になり、忘れやすさやドタキャンが減る
- 「次回予約率」を10%上げると、単純に月20件の追加来院が見込めます
例:単価5,000円 × 20件 = 月10万円、年間120万円の売上増。
4. 心理的工夫を加える
- 「予約が取りにくい人気院である」ことを伝える
- 「○○さんのためにこの時間を確保しています」と伝える
→ 「自分のために時間を押さえてくれている」という意識が働き、キャンセル抑止に直結。
成功事例から見るインパクト
ある整骨院では、キャンセル対策として以下を実施しました。
- LINEリマインドを導入
- ホームページにキャンセルポリシーを明記
- 施術後の次回予約を習慣化
結果、キャンセル率は6% → 2%に改善。
月200件の予約数を基準にすると:
- 改善前のキャンセルロス:200件 × 6% × 5,000円 = 60,000円
- 改善後のキャンセルロス:200件 × 2% × 5,000円 = 20,000円
差額:40,000円/月 → 年間480,000円の売上改善
「キャンセル防止」という小さな工夫が、半期で約240万円分の売上改善を生んだことになります。
まとめ
キャンセル防止は単なるマナーの問題ではなく、院の売上を大きく左右する重要課題です。
- リマインド配信
- キャンセルポリシー明文化
- 次回予約の習慣化
- 心理的工夫
これらはすぐに実践できる小さな取り組みですが、その効果は数字で見ると絶大です。
「キャンセル率を数%改善するだけで、年間売上は数十万〜数百万円単位で変わる」。
院経営において、最も費用対効果の高い施策のひとつが“キャンセル防止”なのです。
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