整骨院・接骨院のチーム力を高める「マニュアル化」のすすめ

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整骨院・接骨院のチーム力を高める「マニュアル化」のすすめ

~新人教育・業務効率・接遇力を底上げする仕組みづくり~
整骨院・接骨院の運営において、スタッフの技術や人柄は大切な要素ですが、それだけでは安定した成長は見込めません。現場の連携力、接遇の一貫性、教育の効率など、「仕組み」で支える土台があってこそ、患者様からの信頼や継続来院につながります。

そのカギを握るのが「マニュアル化」です。
本記事では、現場に即したマニュアル作成のメリットや具体的な作り方、スタッフ育成への活かし方までを、整骨院・接骨院向けにわかりやすくご紹介します。

目次

なぜマニュアルが必要なのか

  • 施術の質にばらつきがある
  • 受付対応が人によって異なる
  • 新人教育がスタッフ任せになっている

このような状態では、院としての印象や患者満足度に影響を与えてしまいます。
マニュアル化には、こうした課題を解消する以下のような効果があります。

  • 誰が対応しても一定の品質を保てる
  • 属人化した業務をチームで共有できる
  • 新人スタッフの教育コストを大幅に削減できる
  • 院としての方向性や接遇方針が明確になる

マニュアルは「現場力の底上げ」と「安定運営」の土台。
だからこそ、整骨院運営において非常に重要な取り組みと言えます。

マニュアル化で得られる3つのメリット

1. 技術・接遇のばらつきを抑えられる

手技・物理療法・テーピングなどの施術はもちろん、患者様への声かけや説明のトーンも統一されることで、院の安心感や信頼性が高まります。

2. 新人スタッフが早期に戦力化できる

1日の流れや院内ルール、受付対応などを体系化しておけば、新人も迷わず仕事に取り組むことができます。指導するスタッフの負担も軽減されます。

3. クレーム・トラブル対応が冷静にできる

対応マニュアルがあれば、万が一のトラブル時にも慌てずに対応できます。対応に一貫性が生まれ、患者様との信頼関係も崩れにくくなります。

整骨院におすすめのマニュアル5選

1. 技術・施術マニュアル

  • 手技療法の流れや注意点
  • 電療・干渉波などの機器操作手順
  • テーピング・包帯処置の方法
  • 高齢者・学生・スポーツ選手など、対象別の説明フレーズ

スタッフ間で施術手順が統一されていることで、「誰に任せても安心」という評価につながります。

2. 接遇・受付マニュアル

  • 電話応対・予約受付の対応方法
  • 初診対応や問診票の案内手順
  • 会計処理・次回予約案内のフレーズ例

スタッフの経験に関わらず、丁寧で落ち着いた接遇ができるようになります。

3. 新人スタッフ用マニュアル

  • 1日のタイムスケジュール
  • 設備や備品の配置図
  • 院内ルールや制服・清掃基準

入社初日からスムーズに業務に入れる環境が整います。新人の不安軽減にも効果的です。

4.クレーム・トラブル対応マニュアル

  • 患者様からの苦情対応のフロー
  • スタッフ間のトラブルへの対処法
  • 上長への報告ルート・タイミング

感情的にならず、落ち着いて対応できる環境を整えます。

5.院内オペレーションマニュアル

  • 朝の準備・終礼時の作業手順
  • 清掃・タオル管理などの業務分担
  • 消耗品や薬品の管理ルール

裏方業務の基準が明確になることで、効率よく動ける現場になります。

マニュアル作成のコツは「5W1H」で考える

「何から作っていいかわからない」という場合は、まずは5W1Hに沿って整理しましょう。

  • Who( 誰が ):誰がこの作業を担当するのか
  • What(何を):何を行うのか
  • When(いつ):どのタイミングで行うのか
  • Where(どこで):どこで作業を行うのか
  • Why(なぜ):なぜそれが必要なのか
  • How(どうやって):具体的な手順・注意点

例えば「ベッドの清掃マニュアル」を作るなら、

  • 誰が:午前担当スタッフ
  • 何を:ベッド・枕・マットの除菌清掃
  • いつ:患者様の入れ替えごとに
  • どこで:各施術ベッド
  • なぜ:感染予防と清潔感維持のため
  • どうやって:指定のアルコールスプレーとペーパーで1方向に拭く

というように分解することで、抜け漏れなく、誰にでも伝わるマニュアルになります。

マニュアル運用のポイントとチェック方法

マニュアルは「作って終わり」ではなく、実際に使われることが重要です。
そのためには以下の工夫が効果的です。

  • チェックリストを作成して習得度を確認
  • 定期的に内容を見直し、現場に合うようアップデート
  • スタッフからフィードバックをもらい改善を繰り返す
  • 月1回のマニュアル共有会を実施することで形骸化を防止

スタッフ教育にマニュアルをどう活かすか

スタッフ育成の中で、マニュアルは「自律的に学べるツール」としても活用できます。

1. OJTと併用する

実際の現場で先輩が教える際に、「マニュアルにある手順を一緒に確認しよう」と進めることで、共通の基準を持った育成が可能になります。

2. 教育担当者の負担軽減

「これまで新人教育は全て口頭だった」という場合も、マニュアルがあれば教えるべき内容が明確になり、育成の質が安定します。

まとめ

整骨院・接骨院の運営において、「マニュアル化」は現場のバラつきを整え、チーム全体のパフォーマンスを引き上げる大きな武器です。

  • 技術や接遇を一定水準に統一
  • 新人が安心して働ける環境をつくる
  • クレーム対応力を高める
  • スタッフ間の連携と理解を深める

こうした取り組みを積み重ねることで、患者様から「どのスタッフでも安心」「信頼できる院」という評価を得られるようになります。

マニュアル化は、「組織として成長し続けるための基盤」。
まずは1つの業務からでもOKです。ぜひ今日から、院に合ったマニュアル作成にチャレンジしてみてください。

予約システム「ワンモアハンド」を導入するメリットとは?

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当社が提供する「ワンモアハンド(One More Hand)」は、整骨院やサロンなどさまざまな業種に対応した予約管理システムです。

予約管理をシステム化することでスタッフによって管理方法にバラつきが出るなども防止できます。

また予約に関する作業工数を大幅に削減できるので、他の業務への時間確保も可能です。

1. 幅広いチャネルで予約を一元管理

LINEを含む公式Webサイト、Google連携、電話予約など、多様なチャネルからの予約を一元管理可能。顧客の利用スタイルに合わせて柔軟に対応できるため、予約の取りこぼしを防ぎます。

2. 予約のブッキングを自動的に防止

同じ時間帯に複数の予約を入ることを自動で防止できるため、ブッキングのリスクを大幅に軽減できます。
スタッフはもちろん、ベッドなどの施設、機械のブッキングも自動で防止可能です。
スタッフ全員でリアルタイムに予約状況を確認・共有できるので、誰が見ても安心・スムーズに管理が可能です。

3. 顧客データや流入経路の分析

予約状況や顧客属性などのデータ蓄積や分析、GoogleAnalyticsなどの解析ツールと連動した流入経路の分析などマーケティング施策に活用可能な機能を実装。院運営の効率化と顧客満足度向上をサポートします。

4. 手厚い導入サポート

システム導入時の初期設定やスタッフ研修、運用中のトラブル対応など、専任サポートスタッフが全面的にバックアップ。初めて予約システムを導入する方でも安心です。

5. 高い費用対効果

豊富な機能と柔軟な運用が可能でありながら、コスト面でも競争力のある価格設定を実現。特に効率的な運営や顧客管理を目指す院にとって、費用対効果の高い選択肢です。

「ワンモアハンド」は、多様な顧客ニーズに応え、院運営をスムーズに進めるための強力なツールです。詳細は公式サイトをご覧ください。

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著者:渡辺 隼也

茨城県出身。一児の父。

2015年に新卒で株式会社クロスリンクに入社。求人サイト「キャリさぽ」の営業からスタートし、ワンモアハンドパートナー、現在はカスタマーサクセスリーダーとして、ワンモアハンドご利用店舗様のご利用満足度アップを目指す。

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