【院経営の新常識】「電話予約のみ」はもう限界?データで見る、現代の患者様を取りこぼさない予約導線

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【院経営の新常識】「電話予約のみ」はもう限界?データで見る、現代の患者様を取りこぼさない予約導線

先生方の院では、新規の患者様からの予約をどのような手段で受け付けているでしょうか。

「うちは昔から電話予約がメインだから」 「本当に身体が辛ければ、営業時間内に電話をかけてくるはずだ」

もしそうお考えであれば、見えないところで毎月何人もの新患を「取りこぼしている」可能性があります。

実は今、世の中の消費行動は私たちが想像している以上のスピードで変化しています。

どれだけ立派なホームページを作り、SNSで魅力的な発信をして「ここに行ってみたい!」と思ってもらえても、最後の予約手段が「電話」しかないことで、そっとページを閉じられてしまうケースが急増しているのです。

今回は、最新のデータに基づき、現代の患者様が抱える「電話への心理的ハードル」と、機会損失を防ぐためのネット予約システムの重要性について解説します。

目次

理由①|データが語る「電話嫌い」の深刻化 ― 若者の8割は、電話よりテキストを優先したい ―

「最近の若者は電話をしてこない」と嘆く声をよく耳にしますが、これは単なる印象論ではなく、明確なデータとして表れています。

大手通信キャリア(ソフトバンク株式会社)が2024年3月に発表した「電話とテキストコミュニケーションに関する調査」によると、若年層の約4割が明確に「電話に苦手意識がある」と回答しました。

さらに重要なのは、若者の「約8割」が、電話よりもLINEなどのテキストコミュニケーションを優先したいと答えている事実です。

相手の顔が見えず、お互いの状況が分からない電話というツールは、スマホネイティブ世代にとって「相手の時間を奪う申し訳ない行為」であり、「自分のペースを乱されるストレスの多い作業」になりつつあるのです。

この傾向は若年層にとどまらず、30代〜40代の働く世代にも急激に広がっています。
「予約くらい電話ですればいいのに」というのは、あくまで院側の理屈です。

「電話しか予約方法がないなら、ネットで完結する別の整骨院を探そう」
これが、現代の患者様のリアルな行動パターンであることを知っておく必要があります

理由②|「痛い・行きたい」のピークは営業時間外にやってくる ― タイミングのミスマッチが最大の機会損失 ―

患者様が「整骨院に行こう」と決意するのは、一体どんなタイミングでしょうか。

仕事が終わり、帰りの電車の中でスマホを眺めているとき。
夜、お風呂上がりに腰の痛みが強くなり、ベッドの中で「明日こそ診てもらおう」と思ったとき。
あるいは、休日の早朝に寝違えてしまったとき。

多くの場合、患者様のモチベーションが最も高まるのは「院の営業時間外」です。

この熱量が高い瞬間に、「明日の朝9時になったら電話しよう」と記憶にとどめておいてくれる人はごく稀です。
一晩寝て痛みが少し和らいだり、朝の忙しさに追われたりすると、「まあ、また今度でいいか」と通院への意欲は簡単に消滅してしまいます。

他業界のデータを見ても、このシフトは鮮明です。

飲食店向け予約システムを提供する株式会社エビソルが発表した直近の「飲食店予約レポート2025(2024年通期データ分析)」によると、1年間で電話予約は前年比で減少(約7%減)した一方で、ネット予約は大きく増加(約13%増)しており、「ネット予約への移行」が決定的なトレンドとなっています。

これは単にネットが便利だからではなく、「自分のタイミング(深夜や早朝)で、思い立った瞬間に予約を確定させたい」という強いニーズの表れです。

24時間365日受付可能なWEB予約システムは、単なる受付ツールではありません
先生やスタッフが寝ている間も、取りこぼしなく患者様の「行きたい」を受け止めてくれる、最強の営業マンなのです。

理由③|電話対応が「目の前の患者様の満足度」を下げている ― 予約の自動化が、院内のホスピタリティを高める ―

ここまで「患者様目線」での電話のデメリットをお伝えしてきましたが、実は「院の運営目線」でも、電話予約への依存は大きなリスクをはらんでいます。

先生がマンツーマンで施術に集中しているとき、あるいは受付スタッフが患者様のお会計や次回予約の案内をしているとき。そこに「ジリリリ」と鳴り響く電話の音。

「少々お待ちください」と目の前の患者様を待たせて電話に出ることは、日常茶飯事かもしれません。
しかし、待たされている患者様からすると「せっかく自分のために時間を作ってくれているのに、放置された」「リラックスしていたのに現実に引き戻された」と、患者体験(PX)の質を大きく下げる要因になります。

また、電話越しで「〇日の午前中は空いていますか?」「その日は埋まっておりまして…」といったカレンダーのすり合わせを行うのは、お互いにとって時間のロスです。

WEB予約システムを導入すれば、患者様は自分のスマホ画面で「空いている枠」だけを見て、パズルを埋めるように予約を完了してくれます。

これにより、院内の電話の鳴る回数は劇的に減り、先生やスタッフは「目の前の患者様」に100%の意識を向けることができるようになります

さいごに|「予約のしやすさ」は、最初のサービスである

どんなに素晴らしい手技を持っていても、どんなに最新の機器を揃えていても、最初の「予約」という扉が重くて開けづらければ、患者様にその価値を届けることはできません。

これからの時代、選ばれる整骨院・鍼灸院になるためには、「技術」と同じくらい「アクセスのしやすさ」をアップデートしていく必要があります

「電話対応が減ると、患者様とのコミュニケーションが希薄になるのでは?」と心配される先生もいらっしゃるかもしれません。

しかし、実際は逆です。
予約という単なる「作業」をデジタルに任せることで、来院された患者様とゆっくり会話をする「真のコミュニケーションの時間」を生み出すことができるのです。

もし現在、新規の予約経路が電話や「手動でのLINE返信」に偏っているようであれば、まずは24時間自動で完結するWEB予約システムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

「電話の壁」を取り払うだけで、今まで取りこぼしていた患者様がスムーズに足を運んでくれるようになるはずです。

矢野 敦子の写真
著者:矢野 敦子

株式会社クロスリンク代表取締役 兼 マッサージコンシェルジュ®️

新卒で凸版印刷株式会社に入社し営業職に従事。途中、株式会社博報堂へ出向し大手自動車会社のプロモーション戦略の企画立案から実施までを行う。

その後、株式会社エムアウトに参画。新規事業の立ち上げを経験したのち、2010年に株式会社クロスリンクを設立。2012年に株式会社エムアウトからMBOを実施し、現在に至る。

2022年度東京女性経営者アワード「持続経営部門」受賞

【公式】X(旧:Twitter)

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